ソウルエッジ~ソウルキャリバー、ディレクター
ソウルキャリバーⅡ~ソウルキャリバーⅣ、プロデューサー

世取山 宏秋 よとりやま ひろあき

早いものでもう20周年ですか。
本当に、ほんと~~に、おめでとうございます!!
こうしてコメント依頼が来るということは、会社として、きちんとしたIPであるという認識を持って頂いているということなので、その礎を築いたメンバーの一人として大変誇らしく、また関係者の皆様、長らく支えて頂いているお客様には心より感謝したいと思います。「ありがとうございます!」

キャリバーについて一番印象に残っている出来事は?

今となっては、「ソウルシリーズ」を代表する「8WAY-RUN」「縦、横、走りの3すくみ」というゲームシステムですが、「ソウルキャリバー」で確立するまでは、誰に説明しても「本当に面白いの?」「ゲームとして成立するの?」という疑問符がついていたのを今でも思い出します。
キャラクターを画面に出して、歩き回らせるだけでも当時は面白く、無理にゲームシステムとして組み込む必要はなかったかもしれませんが、未来はきっとこうなるはずという自分の中のイメージをなんとが具現化したいがために、日々それこそ「意地」で面白いゲームにすることに全精力を費やしていたことを、この質問を受けてまっさきに思い出しました。自分一人の想いだけでなく、一緒に開発していた、今となっては国内・海外の方々で大活躍しているドリームメンバー達の英知も結集しての成果だと思っています。

また、ゲームがまだ完成していない日々の激務の中、僅かな睡眠時間を自宅でとっていたとき、「うおぉーーーすげーーーーっ!」「これ、ちょーーーおもしろーーーい!」という寝言を日々連呼していたという話を後に家族から聞いたとき、ほんと毎日そのことばかり考えていて、夢の中では楽しい未来が見えていたんだな~としみじみ思った大変印象深い出来事でした(笑)
いまだから言える(かもしれない)あんな事、こんな事

これは、言った事のない話だと思いますが、今なら言ってもいいよね?

実は、「ソウルシリーズ」を代表する「アイヴィー」というキャラは、この世に生れ出ていなかったかもしれないキャラクターだったんです。え!なんであんなに良いキャラクターが?と思われるかもしれませんが、事実なのです。
当時、誰も実現したことない様々なアイデアが満載のキャラクターだった為、開発難度がとても高く、ついつい開発工程上で取り掛かるのを後回しにしていました。
予算も尽きてきて、スケジュールも切迫する中、会社側からは「アイヴィー」を削ることでスケジュールと予算を守るよう連絡が来ていました、会社として当然ですよね。
私はまだ青二才だったので、「アイヴィーというキャラクターは、ソウルキャリバーを象徴するようなキャラクターになりますので、絶対に外す事はできません、何としても入れた上で製品とさせてください」と懇願したのを今でも覚えています。
願いは会社上層部に聞き入れられて、各方面に色々ご迷惑をおかけすることで「アイヴィー」を実装した上で「ソウルキャリバー」を世に出すことができましたが、あの時に理解を示して協力して頂いた方々全員のお蔭で今の「ソウルシリーズ」と「アイヴィー」というキャラクターが存在するのかと思うと、関係していた方々全員に頭が下がる思いです。
「あの時は大変お世話になりました」とこの場を借りて感謝させて頂きます。

また、難度が高くアイデア満載の案件は、開発の初期段階にやっておくべきだという今となっては至極当然な事も、教訓として実施で得る事ができたのは大変貴重な体験でした(笑)
自分をキャラに例えると?

エッジマスターですかね?
あらゆる武器を使いこなし、自らをイヴィル化することもできるし、解除もできるとか、大分歳を重ねて様々積み重ねてきたと思っている私にはぴったりな設定だとは思っています。

どのキャラが好きですか?と聞かれていたら、「ソウルシリーズ」に登場するキャラクター全員ですと今までも答えていると思いますので、今回の質問は中々良いところを突いてきたな~と思っています(笑)
装備するならどの武器?

私、エッジマスターなので、どの武器でもいけちゃいますよね(笑)

前々から思っていたのですが、霊剣「ソウルキャリバー」の様な青白くキラキラしていて、邪剣「ソウルエッジ」を封印する為に生まれてきた剣って実際持ってみたらどんな気持ちになるのかしら?とか。
邪剣「ソウルエッジ」のような、大きな目玉がついた、所持したモノの魂を食べてしまう剣って、持ってみたら実際自分はどうなるのだろう…って思いますが、持ってしまったら最後、二度と皆さんと交流できなくなるかもしれませんので、止めておきます(笑)
あと、その昔プロモーション用に作って頂いた実寸大の「イヴィル化しかけているソウルキャリバー」は、一人で持って振り回す事のできない位重たかったので、画面中の彼ら(キャラクター達)は相当重労働なんだな~としみじみ思いました(笑)

20年間ありがとうございます、これからもよろしくお願いします!!